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2024年3月29日金曜日

真昼の決闘に考える

 モノクロ時代の映画「真昼の決闘」はいわゆる西部劇のターニングポイントとなった名作だそうで、無敵のヒーローが固い友情で結ばれた仲間と共に悪をなぎ倒すというそれまでのパターンから主人公といえど恐れも悲しみも持ち時には裏切られ孤独に苦しむ一人の人間として描かれるようになったという。

リアリズム派の名匠フレッド・ジンネマンのメガホンらしく劇中の時間経過が実際の時計と同じであるのも広く知られたところであります。


とうのたったかつてに二枚目俳優ゲーリー・クーパーがはまり役として演じる保安官ケインは結婚して引退しようというその日にかつて刑務所送りにした町の悪漢が出所、復讐のため正午に着く汽車で戻ってくるという情報を得たのでありました。

一度は新妻とともにハドリーヴィルの町を去ろうとした彼ですが抜きがたい正義感から思い直し、巻き添えを恐れた仲間や町の人々、新妻にまで去られた孤独と焦燥と恐れの中それでも決死の思いで踏みとどまり真昼の決闘の末四人の敵を倒し、いたたまれず舞い戻った妻と今度こそ町を去るのでありました。シェリフバッジを投げ捨てて。

助っ人を求めて行った教会での町の人々の話し合いのシーンはエゴと共感のはざまに揺れる心情を表して興味深く、あたくし特に印象的だったのが「昼間でも女が一人で歩けなかったあの時代を忘れたの?」という一人の女性のセリフでありました。

そんなだったの? ( ;∀;)

でね


先日見たニュースで白昼往来を歩いていた女性がアフリカ人の男に無理やりアパートに連れ込まれ乱暴されたと。

ここはハドリーヴィルかっ!?

続く事件も関わったのはたまたまかもだけど全て外人でありました。

人手不足を口実に低賃金労働者として訳の分からない外人入国させまくったあげくがこれですわ。

高幸福度の福祉国家という過度の思い込みでなぜか多くの日本人が憧れるスウェーデンは意識の高さ?ゆえに隔てなく難民移民を受け入れた結果、いまや南アフリカに次ぐ世界二番目のレ〇プ大国となっていると聞いております。

いいのかこのままで?

こんなお話しますとレイシストのレッテル貼られそうですが嫌なもんは嫌!ダメなことはダメ!

真昼の窃盗が当たり前の国になっちゃうぞ!






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2024年3月28日木曜日

業種ごとのスケール感の違いを思い知る

 還暦過ぎたじいさん二人で楽しくゆるキャン△ごっこをした前回のエルフ名栗ベースで朝N部君がコーヒーを入れてくれまして、薫り高くすっきり系の美味しさに出所聞いたらカヤック中部遠征の際アテンドしてくれたHさんが始めたコーヒー屋さんの通販だという。

単純なことでは人後に落ちないあたくし、さっそくお店の情報を教えてもらい買ってみることにしました。

今の時代ラインから簡単にポチれるんですね~。

んが

ワンパック100グラムとか200グラムとか書いてありまして、お肉屋の特に卸屋の感覚で言うと200グラムってのはほんの一掴みなんであります。

直売会や通販用のいわゆるコンシューマパック作る際の最小単位で、例えば焼肉屋さんの一人前は約100グラム。まあちょこっとっすよね。

コーヒーの場合どのくらい買ったらいいのかしらん?

とりあえずお試しということで果実ブレンドと深入りタンザニア400ずつ合計800グラムお取り寄せしたんであります。

ほら、フォローしてくださってる方なら投稿でご覧でしょうがあたくし晩飯に肉焼くとそのくらいいっぺんに食うじゃないすか。

そんでせっかく美味しい豆だから美味しく入れようとサイフォンまで買っちった ( *´艸`)

んが


来て見てびっくり!こんなにあるの~ ( ;∀;)

あれっすよ、二郎系ラーメン初めて入った奴がよく分からず周りに合わせてマシマシ頼んじゃって、カウンターに置かれた実物に未踏峰の断崖を目の前にした初心者クライマーが味わう絶望感みたいな。

たまの休みの朝くらいにしかゆっくり飲んでる時間なんぞないのに~、何ヶ月分あるんや?

呼吸する小分けパック付けてくださってたので半分は冷凍、半分はコーヒー好きのねえちゃんにあげることにしました。


いや~、業種によってスケール感覚って違うのね。

あ~びっくりした ( ;∀;)





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2024年3月26日火曜日

三組のカップルを比較する

 新シリーズ妄想歌謡曲のお時間です。

歌謡曲言うとある筋から苦情が出ると思いますが矢沢永吉さんの曲にこんなフレーズが


 俺に人生賭けてくれてありがとう 夢で出来た男を支え続けた人

 もしもも一度生まれ変わることがあれば 同じ俺を生きるだろうまたお前と


「夢で出来た男」故人を揶揄して申し訳ありませんがちょこっとワインについて学んだだけで血管にブルゴーニュが流れていると言っちゃったある方を思い起こさせます。

そして「同じ俺を生きるだろう」いずれも自分について外側から第三者的語り口を用いるあたり「ヤザワ」を一人称にするのと非常に親和性が高いと言えましょう。

もっともこれは周囲が望む矢沢像に己をシンクロさせているだけであの方の実際がこうであるというわけでは恐らくなく、それを感じさせずに演じきれるのがスーパースターの条件であるとも言えましょう。


 覚えてるかお前の19のバースデー 指輪一つ買えずにバラードをギターで弾いた

 夢の他には何もなかった俺の 胸で幸せだよと泣いた笑顔忘れない


人生賭けた割にまだ19かよ! 過去形とはいえ。

あの界隈の方々の年齢が若年層に偏って分布しているのはままあることとはいえ、この手が有効なのはせいぜい19まででありましょう。

二十歳過ぎて歌のプレゼントだよんなんて言われたひにゃあ「この甲斐性なし!」と出奔されても致し方なし。

問題なのはどうもこの男の言う「支える」とは「食わせてくれる」と同義語と思われることで、夢が具体的になんであるかは語られずともそれに向かってストイックな努力をしている匂いは感じられません。

その点同じく国民的歌手であった(ヤザワはシンガーと呼ばれたいでしょうけど)村田英雄さんの「夫婦春秋」は同じ年周りのカップルであっても


 ついて来いとは言わぬのに黙って後からついてきた 俺が二十歳でお前が十九

 下げた手鍋のその中にゃ 明日の飯さえなかったな


「手鍋下げても添い遂げる」という慣用句は女房が家の切り盛りをし男は外で稼ぐ役割担当を表しており、口じゃあ夢だなんだ言いながら女に貢がせてぶらついてる男ではありません。

あれかなあ、皮ジャンリーゼントのイメージがそう思わせるのかなあ?

ここでチェッカーズ「アイラブユーさよなら」の二人を見てみましょう


 お前は何も言わず俺の夢を抱きしめ 小さなバッグに二人全てを詰め込んだ

 皮ジャンのポケットにこっそり金を押し込み 似合わない服を着てお前はネオンに消えた


これも女の子(なんとなく年上感あります)に夜の町で稼がせる皮ジャンの夢追い男を歌ったものではありますが


 もう俺の為に笑うなよベイベー 嫌いというしかなかったよベイベー

 アイラブユーだけど アイラブユー さよなら


と、彼女の未来のために身を引く誠意だけは残していたようであります。

それに反し冒頭の男は生まれ変わっても付きまとうつもりですからね~、タチ悪いわ~。


さてその後二人はどうなったんでしょうか? 村田先生の方は


 やっとおいらに日が射した あの日涙をこぼしたな お前


地道な努力が実を結びめでたく立身したようであります。よかったよかった。

だけどヤザワの方の男はそうはならないんでありますよ。

何故か?

だってねこの歌のタイトル「バラードよ永遠に」だもの~!

ずっとやってる気だよ ( ;∀;)






 
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2024年3月25日月曜日

口呼吸しながら考える

 以前にも書いた「三つ子の魂百まで」の三つ子を魔法使いサリーの登場人物だと思い込んでいた少年時代のあたくし、この諺のごとく幼いころからの刷り込みが六十過ぎても抜けないのを感じております。


霊柩車見たら親指隠さないと親が早死にするなんてんで、これは霊柩車を最近めっきり見かけなくなったためやりませんが。

つ~か90過ぎて健在な親がおり、逆に自分自身高齢者に足を突っ込みつつある中今更何だって話よね。

諺と関係ないけどトイレに入ると鼻呼吸から口呼吸に自動的に変わるというのは、今のようにどこに行っても清潔なトイレが用意されている時代ではなかったため臭い対策として身についてしまったものでありまして、人によっては口で吸う方が嫌じゃね?とか言われたりしたもんで。

しかし最近はスーパーでもコンビニでもSAでもほんとトイレきれいですよね。

臭いとこなんざないかも?

とはいえ個室でよく見かけるようになった張り紙に「ゲーム、仮眠、飲食など本来の目的以外に長時間の独占は他の利用者の迷惑となりますのでご遠慮ください」とありまして。

飲食?

なんぼきれいになったと言ってもあくまで御不浄場、飲み食いなんぞする奴いるのか?

でもいるから書いてあるんだろうなあ、と、相変わらずの口呼吸しながら思うあたくしであります。








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2024年3月19日火曜日

新シリーズを採用する

 先日「冷たい雨」の歌詞から想起されるあたくしの妄想について書いたところ思いの外ご好評いただきまして、他にもたくさんあるのでこれシリーズ化することといたしました。

題して「妄想歌謡曲」

昭和か! (;'∀')


今回のお題は山口百恵さんの「プレイバックパート2」

この方の人気絶頂期はまだあたくしほぼ子どもだったので色気という意味が分からず、後年改めて写真を見てはこりゃすごかったんだなあと。

当時ツッパリ路線なんて言われ追随する方もたくさんおられましたがこの方の迫力には誰もかなわなかったと子供心にも記憶しております。


 緑の中を走り抜けてく真っ赤なポルシェ 一人旅なのあたし気ままにハンドル切るの

 交差点では隣の車がミラーこすったと 怒鳴っているからあたしもついつい大声になる


真っ赤なポルシェが疾走する高原のドライブウェイが目に浮かびます。

んが

こういう道ってたいてい対面二車線であんまし信号のある交差点って無いし、あっても隣の車とミラーが接するほど近接するってのも考えづらい。

第一ポルシェにミラーこすられて怒鳴るってその筋の方くらいしかいないんじゃないかと?

高い車だしね~、逆に修理代よこせとか言われたらね。



 はるかな波がきらきら光る海岸通り 短い旅よ力いっぱいアクセル踏むの


この曲が発表された1978年のポルシェを検索すると928型とあり、最高速度は248キロだそうです。

海岸通りでアクセルベタ踏みしたら危な~い! ( ;∀;)






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2024年3月18日月曜日

ネタバレしない程度に書く

 見ない時は全く足が遠のいて、見だすとしばらく続くのがあたくしの映画鑑賞であります。

先週の鬼滅の刃に続き今週は「ゴジラ∸1.0」を、先週同様デラックスシートで見てまいりました。革張りのリクライニングシートで足元広く二時間以上の鑑賞も実に快適でありました。


特撮でオスカー取ったというそれだけの理由で「今更まだゴジラね」くらいな感じだったのですがお客さん!こりゃ作品賞取ってもおかしくないくらいの出来でございますよ!

ネタバレを避けるため大雑把に書きますがこの映画の主役はあくまでも人間で、ゴジラは無慈悲に現れた荒ぶる神。

水爆実験だ放射能だ人間の過ちだなんぞの一作目のモチーフはぶっ飛ばして、敗戦直後の疲弊しきった日本にさらなる追い打ちをかけんとする大いなる災厄に戦争帰りの男たちが力の限り立ち向かう心の内は、生き残ってしまった罪悪感と力及ばず愛する者を死なせ故郷を焦土にさせた慙愧の念であり、そこには駆り出され無理無体な犬死に追われたという被害者の観念はありません。

増してや侵略の野望たくましゅうした国の先兵となって他国の蹂躙に一役買ったなどというバカげた戦後教育で吹き込まれた思想などあろうはずもなく、日本は単に戦争という勝負に負けただけで信義に照らして何ら恥ずべきことなどないんであります。

あ、ここはあたくしの思い入れで映画は言ってませんけど。


兵隊の命を軽んじたというしかるべき非難は当然あってもだからこそ今度は自分たちの力で大切なものを守ることを誓い、払い下げの旧軍の兵器以外は何も持たざる中で精一杯の知力と軍人の経験値を傾けて戦いに赴く姿こそ、一敗地にまみれても負けじ魂と働き方改革なんぞクソくらえの不断の努力で奇跡の戦後復興から高度成長までを成さしめた日本の姿そのものであります。

いやあ泣けました~。

しかも

戦勝国アメリカがなんもしてくれんのをちゃんと書いちゃってるあたり、ありもしない核の傘頼りに自らの身を守ることを忘れた負の日本にようやく気が付く人が増えて来た証左でもありましょうか。

あとあれね

時代背景故ではあってもしゃしゃり出てくる女がいないのも変な外人が混じって来ないのもいいっすよね。

戦う男じゃ!


オスカー効果と思われる満員の客席(あたしもそう)からはすすり泣きも聞かれ、若い世代が見て感じてくれることでぎりぎりまで追い込まれた日本が再生してくれることを信じられるような素晴らしい作品でありました。

あ、もちろん特撮すんごいっす!

これも主導したのも26歳の俊英なんだって。

隠れ大谷だあ~!


も一回見に行こっと ( *´艸`)








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2024年3月15日金曜日

八味目をありがたくいただく

日本は酔っ払いに寛容な国なんだとか。

まあ人様に迷惑かけるような酔い方でなければ、飲み屋は当たり前としても一般の飲食店にとっても飲み物の利益率は高いし吞み助は歓迎される存在でありましょう。
量だけで言えばそうでもないけど好きということでは大酒飲みであるあたくし、お店から陰ながらの歓迎ぶりを最近二つばかり経験いたしまして。

家から一番近いラーメン屋さんには土日仕事から帰っての昼飲みによく行っております。
毎度のパターンとして麻婆豆腐たまにぎょうざを食べながら生ビール二杯、コーンバターまたはおつまみネギチャーシューでレモンサワー二杯ってな感じ。
今更メニュー見ることもないのですが前回なんとなく見てみたらあれ?麻婆豆腐が無い?
どうやら表舞台から退場したこの料理をいつも注文するあたくしの為だけに何も言わず作り続けてくれていたらしいんでありますよ。
そういやコーンの方も最初に来た頃に載ってないけどバターで炒めてと頼み作ってもらったんだったっけ。
会話らしい会話もしたことないマスターだけど何気に気ぃ回してくれてたのね。
ありがたいありがたい。
なのにラーメンは食べなくってぐみんなたい。

会社泊まりの際いつも行く上板橋のラーメン屋さんではおつまみセットで生二杯、枝豆で更に二杯、最後に海苔キャベツラーメン薬味ネギ乗せが毎度のパターン。
このお店はカウンターだけの普通のラーメン屋さんなのであまり飲むお客を見ることが無く、ましてや小一時間に四杯も飲むのはまずあたくしくらい。
だもんで最近は入って行っただけで何も頼む前から生セットが置かれるという。
で、先日もいつものように飲みながらふと見ると入り口に券売機が新設されておりました。
あ、お代わりしたいけど食券買わなきゃと席を立ちかけるとマスターが「飲むお客さんは食後の会計で大丈夫ですよ」
確かに券売機の脇にも書いて貼ってありました。
飲む客ってほぼあたしじゃん!
こちらもまた何気に気ぃ回してくれてたのね。
ありがたいありがたい。

今日にひとり万葉集です

 隠された 気持ちに気づく 裏メニュー 七味辛子に 一味加えて









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